教員免許更新制度って何なの!
私は昔、教員として学校で働いていました。
そしてそのブラックな環境に「これはとても子育てしながらできる仕事ではない」と悟り、妊娠を機に一旦職場を離れることにしました。
教員は最大3年の育休を取れるし、せっかくの仕事を辞めるのはもったいないと悩みはしましたが、やはり子育てをしながらあの職務を遂行できる自信もなかったし、どちらかを(多分子育て)を犠牲にしたくなかったのです。
私の両親も共働きだったのですが、当時は学童などもなく私は小1からずっと鍵っ子でした。家に帰った時にお母さんがいる友達がすごく羨ましかったのを覚えています。
だから、自分の子どもには、「学校から帰った時にお母さんがいてくれる家」を与えたいとずっと思っていました。
もちろん子育てしながら教員をされている先生方もたくさんいらっしゃいます。
でも、私の知る限りでは、そういう人には「近くにサポートしてくれる誰か」が必ずいるように思いました。だいたい近くに実家がある人が多かったように思います。
学校の先生は残業は当たり前、土日に部活が入る事もしばしば、修学旅行や野外活動で泊りの出張もある。
よほど旦那さんが自由になる人でなければ難しいと思います。
私の両親は当時まだ共にフルタイムで働いていましたから何かあった時にサポートしてもらえるような状況ではなかったのです。
というわけで、思い切って一旦離職しました。
免許さえ持っていれば、またいつか復職することもできると思っていたのです。
その時はフルタイムとしてではなく、講師の仕事をやろうと思っていました。
講師というのは自分の担当するクラスの授業だけを受け持つ先生の事で、担当教科以外の仕事はありません。担任も顧問も、ホームルームも掃除も、そういう仕事はなし!
講師の先生方は各学校に必ず数名おり、自分の授業が終われば自由に帰れるので私はひそかにその職に憧れていました。
今は教員不足もあって、4月のタイミングを狙えばいつでも復帰できるだろうと踏んでいたのですが・・・・。
このことをすっかり忘れていました・・・・!
教員免許更新制度!
なんと面倒なことに現在教員免許というのは10年毎の更新制になっており、私の免許はとっくに期限切れ。
私が現場復帰するにはまず30時間以上の更新講習を受けなければならないのです。
調べてみると、夏休み期間などに大学で短期間で集中講座を受けたりネットで受講することができるようですが、講習費用や新免許発行のために4~5万円くらいかかるようです。
2009年から導入されていて、教員の資質向上のため(本音は不適格教員の排除?)、とか謳っているそうですけどただ30時間講習を受けることが果たして本当にその目的に沿ったものなのかは疑問。
ただでさえ多忙な教員に30時間の講習を課すなんてひどい話です。(更新に対する特別な時間的・金銭的な配慮はなし)
結局これが面倒で復職できない人も多いんじゃないかな~・・・。
あ~・・・面倒くさい。
というわけで、長くなりましたが現場復帰はこの春は見送ったというお話でした。