年末に見た映画
年末年始はずっと家にいたので、これまでため込んでいた映画を見ていました。
2008年にリメイクされた中居君版。A級戦犯については多少の知識がありましたが、BC戦犯についてはほとんど知らなかったので衝撃でした。負けた国の者だけが裁かれる不条理。戦争の虚しさ愚かさを思い知らされる作品でした。
ホテルムンバイ
こちらも実話を元に作られた作品。2008年にインドのムンバイで起きた無差別同時テロでテロリストたちに占拠された5つ星ホテルが舞台。
バンバン人が殺される映画です。まるで害虫でも退治するかのように人間に銃を向けるテロリスト達。彼らにも苦悩があり大事な人がいる。戦争と同じ。
これを見た後は海外に行くのが怖くなります。
アルキメデスの大戦
こちらは実在の人物が登場する戦艦大和をめぐるお話なので実話なのか分からなかったんですが、菅田将暉さんが演じる主人公は架空の人物だそうです。
こちらは「戦争もの」というよりは「お仕事もの」的な感じで、主人公が色々な困難の中で見事に自分の仕事を貫いていく様が痛快なのですが、終盤が驚きでした。
「え?そうなる???」
ネタバレになるのでこの辺にしておきますが、戦闘シーンなどは最初だけなので戦争ものが苦手な方にもおすすめできる作品です。
他にも何本か見たのですが、私的にはこの3本が記憶に残りました。
アルキメデスはそうでもありませんが、あとの2本は見た後で暗い気持ちになる映画でした。
特にホテルムンバイは今も世界で起きている出来事であり、将来自分が出くわさない保証もない。安全だと思われている日本で起きないという保証もない。
今当たり前に手に入れているこの便利な暮らしが、有り余っている食料が、私たちの見えない世界のどこかで誰かを苦しめているのかもしれない、誰かの犠牲の上に成り立っているのかもしれない。いや、かもしれないじゃない、実際そうなんです。
先日テレビ放映された「パラサイト半地下の家族」も見ましたが、世の中は本当に不公平で格差に溢れていて、それによって色々な不幸がもたらされていると感じました。
いろんな人間が平和に共存するのって本当に難しい!
そう感じた年末でした。