こちら20年前のトロント中心部。
この近くの日本料理屋でバイトしていました。
当時ワーホリでトロントに住んでいた私。
最初の1ヵ月は語学学校に通って土地勘をつかんだり友達を作ったりし、2か月目からは一人暮らしをしながらバイトをしました。
当時はネットが普及し始めた頃でパソコンも持っていませんでしたから情報は全て人づて。
日本の食料を扱っているお店があって、そこに行くと日加タイムス(だったかな?)みたいな邦人向けのフリーペーパーが置いてあるんですよね。
当時はその新聞はかなり貴重な情報源でした。
バイト先はレジメ(経歴書)を作成して目ぼしいお店に飛び込みました。
オーナー不在で後から連絡という形でしたけど、無事連絡をもらって面接までこぎつけ見事初トライで採用されたんですけど。
今思い出しても相当な行動力です、若かりし日の私。
まあ、これくらいの行動力がないと1人で外国なんて行こうと思いませんよね。
さて、ここでのバイト話ですが。
私が採用されたのは少し高級目の日本料理屋。
結構大きなお店で、手前が寿司カウンターのあるエリア、奥が鉄板焼きのエリアになっていました。鉄板の方は鉄板がコの字型になっていて真ん中でシェフがまるでショーのように火を操りながら料理をするやつ。
私はここでサーバーとして働いていたのですが、ここはオーナーが中国人でシェフも皆中国人。サーバーは日本人と中国人で動かしていました。
大学時代ウェイトレスとしてのバイト経験はあったのですが、日本での違いは何と言ってもチップ!
これね、あげないといけない側になると結構面倒なんですが、もらう側にしては本当に助かるし励みになるシステムなんですよ!
当時私の時給は確か6ドルくらいだったと記憶しています。日本でバイトするとだいたい時給750~800円くらいだった時代なので比較してもかなり安いんですよね。
給料は2週間おきに小切手で渡されるので、私はそれを持って銀行に行って換金してもらっていました。(今はどうなってるんだろう、電子マネー?)
ただ、チップがね!
チップがもらえるんですよ!
チップのもらい方はお店のルールによって違いはあるようでしたが、私が働いていたお店では、もらったチップは全てレジに一旦入れ、それをオーナーが数えてその時間働いたスタッフみんなに翌日現金で分配してくれるシステムでした。
だいたい平日のランチタイムで平均5ドル、ディナータイムは日によってかなり差があるんですが忙しい時なんかは最高100ドルとかもらえるんです!!!
でもこれは後で気づいたことですが、たくさんチップをもらうには単価の高いお店で働いていないとだめなんです!
私の働いていたお店はディナータイムはかなり単価が高かったのでその分もらえるチップも多かったのです。
どんなに忙しくてもいいサービスを提供すればそれなりにチップがもらえる!
これは働く側にしてみたらかなりモチベーションが上がるシステムです。
まあ、うちの店のシステムだとみんなのチップをみんなで割るので、自分だけ頑張ったんではだめなんですけどね。
つまりバイトに行けば前日分のチップが毎回もらえるので、働いている間は2週間おきにもらえる給料を使わずにチップだけで生活できるんですよ。
まあ、その分時給が安いんですけどね。
チップ、旅行者の側からいうと本当に計算とか面倒なんですけどこの経験があるのでいいサービスをしてくれた人には惜しみなく渡せます。
ひどい人は本当にひどいですけどね、外国のサービス。
そういう時はもちろんあげません!
それにしても、懐かしい。
お店、その後10年後に行ったときにはまだあったんですよね。
今もまだあるのかなあ。