キッズフレンドリーな国、タイ王国
私がタイに駐在できて本当にラッキーだったと思う事は色々とありますが、一つ挙げよと言われたら一番に思うのは「子供に対する愛情の深さ」これに尽きると思います。
日本では、特に小さな子供連れに対する世間の目って結構厳しいと思います。
赤ちゃん連れて満員電車なんか乗ろうもんなら冷ややかなまなざしが向けられるし、公共の場に小さな子供を連れて出るのってかなり肩身のせまいことだと感じていました。
ところが、タイの人は本当に子どもに優しい!!
ただ道を歩いているだけでも、たくさんの人が子供をあやしてくれる。
すれ違いざまに娘に触れてきたり、話しかけてくれたり。
ほほえみかけてくれたり、話しかけてもらうことは日本でもたまにありました。でもそうしてくれるのはだいたい「うちにもこれくらいの孫がいるのよ~」という世代の方がほとんど。
こちらでは、おじさんから中学生くらいの子まで、みんなが構ってくれる。
なんて心の豊かな国なんだろうと思いました。
タイに来て日が浅いうちはまだ一緒に出掛ける友達もおらず、毎日娘と2人でふらふらしていたのですが、ある日お店でお昼を食べているとお店のお兄さんが話しかけてきました。
うちの子も本当に人見知りしない社交的な子だったので・・・
お兄さん、娘を抱っこして連れて行っちゃった!
「マミーはゆっくり食べててね」
と私に言い放って・・・。
いや、タイではこういう事よくあるって聞いてはいましたけど、初めての出来事だったので不安しかありませんでしたよ。
どうか私の目の届かないところには連れて行かないでよ~~~って、急いで食べました。
けど、こういうの、本当に普通にありました。
うちの子は誰にでも喜んでついて行っちゃうタイプだったので・・・。
こうやって誰の子だろうが愛情を持って接してくれるタイの人って本当にありがたいな~と思いました。
逆に日本だとそうしたくてもできない風潮もありますしね・・・。通りすがりの子どもに道を聞いただけでも不審者扱いされることもあるし、特に男性だとそう見られることが怖くて知らない子供に話しかけることだってできないのかも。
タイの人が子供好きというより、常に周りに小さい子がいて、子どもの扱いに慣れているんだろうなと感じました。
日本も、自分の周りに小さな子がいれば自然によその子にも目が行くし多少の事にも「子供ってこんなもんだよね」って温かく見てあげられると思うんだけどなにせ少子化ですからねえ・・・。お金配ってみたりしたところでなかなか少子化に歯止めが利かないのはやはりそういう環境面が追い付いていないからだと私は思うのですが。
日本ももっと子どもにやさしい国になったらいいなと思います。